羽黒の山に眠る
石工の歴史を見に行こう

胎内市羽黒 石切場跡

櫛形山脈の北端、胎内市羽黒地区には、
かつて「石工の村」として栄えた石切山がある。
山肌には、石を切り出した跡が
幾何学模様のように残り、
当時の面影を今に伝えている。
その石工の歴史を、目の前まで歩いて行き、
間近で見ることができる。

羽黒の山に眠る、
石工の歴史。

Chapter - 1

胎内市羽黒石切場跡の歴史

 江戸時代中期、安永年間(1770年頃)。当時の庄屋・小野徳翁斉市内が、村の生活を支えるために石の切り出しを考案した。米沢鳴島(山形県米沢市)の石切場へ村人を派遣し、技術を習得させ、こうして羽黒の石切りは、地域の新たな生業として根付いていった。やがて「羽黒石」の名は北蒲原や岩船地域まで広まり、村の発展を支えていく。
 現在の石切場跡へ続く登山口には、彼の偉業を後世に伝える石碑が残っている。

▲ 現在の石切場内部の様子。崩落の危険があるため内部は立ち入り禁止となっている。(登山の際は、道中の看板に従って進んでください)

Chapter - 2

羽黒石

 羽黒石は加工しやすい凝灰岩で、かまどやいろり、寺社の石段など、暮らしのさまざまな場面で使われた。最盛期の明治から大正中期には、石工は村民の過半数、約500人にものぼったという。切り出した石はロープでくくり、坂を引きずりながら山から下ろす。ときには重い石を担いで運ぶこともあった。
 セメントやコンクリートの普及により需要は減少し、1960年頃、石切場はその役目を終えた。

羽黒三社 石段

羽黒三社 石畳

羽黒三社 祠

徳岩寺 石段

▲ 羽黒石は、羽黒徳岩寺や羽黒三社の石段・石畳等にも使用され現在もその姿を見ることができる。

▲ 「石流しの刻み岩跡」写真。かつて石切場から麓までは川があり、石を流して運ぶこともあったという。

石切場跡へ向かう
2つの登山ルート

石切場跡のある石切山へは、羽黒登山口から入山することができます。2つの登山ルートはそれぞれ別の石切場跡へと続き、途中で行き来することはできません。

洞穴トレイルコース

長く傾斜の強い階段などを含む
歩きごたえのあるルートです

スタート地点

ゴール地点

  • 歩行距離 片道210m
  • 標高差 75m
  • 所要時間 片道約15分

岩壁ライトコース

比較的なだらかな坂がつづき
気軽に登れるルートです

スタート地点

ゴール地点

  • 歩行距離 片道100m
  • 標高差 20m
  • 所要時間 片道約5分

道中も楽しめる
石切場跡

石切場跡まで徒歩で約15分の登山。市街地から近いながらも、山歩きの魅力がぎゅっと詰まった山道で、ルートごとに異なる景色をお楽しみいただけます。

登山の際のご注意

  • 2つの登山ルートを途中で行き来することはできませんのでご注意ください。
  • 山道は足元が滑りやすかったり、急に気温が変わることがあります。歩きやすい靴と動きやすい服装でお越しください。
  • 自然の中では、クマなどの野生動物に出会う可能性があります。鈴や会話などで音を出しながら歩きましょう。
  • 山道には段差や滑りやすい場所があります。周囲の自然を楽しみながら、無理のないペースでゆっくり歩きましょう。小さなお子さま連れの方は手をつないでの散策がおすすめです。
  • お手洗いはありません。
  • 携帯電話の電波は入りますので、安心して山歩きいただけます。

周辺スポット

アクセス

〒959-2624 新潟県胎内市
日本海東北自動車道 中条ICから車で約15分

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駐車場・登山口

お車は写真右手の羽黒登山口駐車場(無料・8台ほど)に駐車いただけます。写真左手の「羽黒登山口」より入山してください。